「知ること」から「わかること」への知識昇華をめざして
私たちは多くの知識を「知ること」よりも,深く正しく「わかること」の方が重要であると考えています。そして「使える知識」を獲得する能力は,現代の学生にとって必須の資質です。このような資質を持つ学生は,将来,確固たる知力に裏打ちされた創造性豊かな研究者へと成長すると考えています。またこのように本質を見据えてじっくりと研究をする学生は,困難なことにも敢然と挑戦する研究者になるものと確信しています。
これからの研究者は1つの分野の専門家であるだけでなく,分野横断的な融合領域の研究にも果敢に挑戦する資質が要求されています。お互いが教えあう文化の下では,例えば,化学科の学生が数学科の学生に化学を教えることが日常になってきます。このような雰囲気の中で,学生たちはこれまでにない新しい学問領域を創生し,その学問領域のフロンティアとなることが期待されます。
私たちはこの「協調的演習」の取組が広島大学の理系学部の文化の違いを越えて,汎用性のある方法へと進化していくように努力します。そしてこの取組が理系学部の学生・教員の絶えざる自己改革を促し,豊かな人間性を持った「新たなる知の創造者」を輩出する一助となるならば,私たちにとってこれに勝る喜びはありません。

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